合成ゴムまたは特殊ゴムに有機系発泡剤や架橋剤などのいくつかの原料を練り込み、密閉された型内で加硫を行いながら発泡させることで生成されます。

ゴムスポンジの特性は、これら諸原料ゴムの選択と配合剤の組み合わせで、発泡倍率、気泡構成、硬さなどの物性を調整し、酸・アルカリなどの耐薬品性に強いEPDM、難燃性のCR、ほかに異なる特性を持つNBRなどの何十種類の製品バリエーションを揃えています。

独立気泡

独立気泡

  • C-4305
  • CR-250NN

半連続気泡

半連続気泡

  • エプトシーラー
  • オプシーラー
  • シールフレックス
  • ルシーラ

主な用途

緩衝材、シール材、パッキン材、窓枠ゴム、敷物、梱包
自動車部品、OA機器、土木建築、医療関連機器、スポーツ
Oリング、シール材、ガスケット

材質

NR – Natural Rubber

NRはナチュラル・ラバー(天然ゴム)の略称で、主に東南アジアで栽培されているゴム樹から出る樹液(ラテックス)から作られます。
ラテックスをそのまま原料として、フォームラバーや手袋、接着剤などが製造されますが、通常、ラテックス中のゴム分を凝固されたものが生ゴムとして使用されます。
加工性・弾性・耐摩耗性・耐寒性等に優れています。
しかし、耐熱性・耐油性・耐候性・耐オゾン性に乏しい欠点があります。
比較的安価でもあり、一般工業用製品のほか、特に耐摩耗性や強い強度を必要とする製品、防振ゴム、大型タイヤなどにも使用されます。

CR – Chloroprene Rubber

CRはクロロプレン・ラバーの略称で、ネオゴムとも呼ばれます。
難燃性、耐候性、耐薬品性などに優れています。
CRは全般的な性質を持っているため、さまざまな使用条件を要求される工業用品でもっとも多く使用されています。
アメリカ保険業者安全試験所が策定する製品安全規格であるUL規格(難燃規格)を取得する品番が多く、低硫黄、導電性を有したものもラインナップしています。

EPDM – Ethylene-Propylene-Diene Monomer(M-class)

EPDMはエチレン・プロピレン・ジエン・モノマーの略称で、EPやEPMと呼ばれることもあります。
優れた耐候性を有していることを特徴としています。
耐オゾン性、耐薬品性、耐熱性、電気絶縁性にも優れているので、屋外での使用が多く、一般工業ゴム製品および電気絶縁用に用いられることが多いです。
低硫黄、導電性を有したものもラインナップしています。

NBR – Nitril-Butadiene Rubber

NBRはニトリル・ブタジエン・ラバーの略称で、ハイカーゴムとも呼ばれます。
優れた耐油性を有していることを特徴としています。
しかし、反撥弾性や耐オゾン性に乏しい欠点があります。
工業用ゴム製品に用いられることが多く、油を使用する機械部品まわりや工場で使用されます。

Si – Silicone Rubber

Siとはシリコン・ラバーの略称で、SR、VMQ、Qと表記することもあります。
優れた耐熱性、耐寒性、耐オゾン性、電気絶縁性を有していることを特徴としています。
物理的強度に乏しい欠点があり、ジメチルシリコンゴム系は蒸気に対する抵抗性が弱いです。
メチルビニルシリコンゴムは高圧蒸気にも耐性があるので、耐熱性ゴム製品に広く用いられます。
耐用温度範囲は-60℃〜200℃と広く、食品衛生法に適合したラインナップが多いことから、高温環境下での使用や、食品関係の部材にて多く使用されています。

ゴム、ウレタン、ポリオレフィン製品なら、千代田ゴムにおまかせください。

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