ポリオレフィンフォームは、一般的にポリオレフィン樹脂に有機系発泡剤や架橋剤などのいくつかの原料を練り込み、密閉された型内で熱分解発泡させることで生成されます。

本来はポリオレフィンフォームが総称となりますが、オレフィン系すべてをポリエチレンと呼んでしまうことも少なくありません。

安価かつ軽量で特性が幅広く、加工性のよさから、飛行機や自動車の部品からケース内装、食品、雑貨関係まで、さまざまな分野で用いられています。

独立気泡

独立気泡

  • A-8
  • L-2500
  • LD-45

連続気泡

連続気泡

  • LC-150
  • LC-300#1

主な用途

緩衝材

通箱緩衝材
文具・工具等のケース内装材
など

建築

目地材
バックアップ材
屋上断熱材
など

自動車

天井材
部品の吸音材
など

その他

ビート板
ジョイントマット
マスクのノーズパッド
など

材質

PE – Polyethylene

ポリエチレンフォームの略称で、エチレンを重合したポリエチレンの発泡体です。
ポリエチレンフォームはポリウレタンフォームやゴムスポンジと性能が酷似していますが、比較的強度があり、耐荷重に優れています。
物理的に安定した材質で、耐薬品性、耐候性にも優れています。
さらに、一般的に独立気泡の発泡体なので、断熱性、止水性も良好です。
カラーが豊富であることも特長です。

EVA – Ethylene Vinyl Acetate

エチレン・ビニール・アセテートの略称で、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂の発泡体。
ポリエチレンフォームよりも柔軟性と弾力性を持ち、丈夫で千切りしにくい特徴があります。

PP – Polypropylene

ポリプロピレンフォームの略称でポリプロピレンの発泡体。
ポリエチレンと比較して硬質で引っ張り強さがあり、耐熱性、耐薬品性に優れています。
汎用樹脂の中でもっとも比重が軽いのが特徴です。

代表品番

PEライト・サンペルカ

低密度ポリエチレンに有機系発泡剤や架橋剤、着色剤などを練り込み、発泡剤と架橋剤を熱分解させることで得られるポリエチレン発泡体です。
一般的な独立気泡品は、衝撃吸収材や断熱材、雑貨などに使用されます。
目的に合せた発泡度(5倍~50倍)が選べて、カラーバリエーションも豊富です。

オプセル

ポリエチレン樹脂を化学架橋剤で架橋した連続気泡ポリエチレンフォームです。
外観は軟質ポリウレタンフォームのような風合いですが、紫外線による変色が少なく丈夫な素材です。
連続気泡なので音を吸収し、水も吸収します。熱を遮断し、シール性も有します。

トーレペフ

トーレペフは、東レ株式会社が独自の製造技術により開発した、電子線架橋ポリオレフィンフォームです。
100%独立気泡構造で5倍~40倍発泡の長尺シート状の発泡体であり、優れた緩衝性、柔軟性と復元性に富み、衝撃エネルギーの吸収性に優れています。
優れた断熱性、熱伝導率を有しており、吸水率、透湿率も極めて小さく、気泡のキメが細かく表面がなめらかです。

サンテックフォーム

低密度ポリエチレンを主原料とする無架橋押出高発泡ポリエチレンです。
最大の特長は衝撃エネルギーを吸収する優れた緩衝性で、製品を運搬中の衝撃から守る優れた緩衝効果を有します。
復元性に優れており、繰り返しの衝撃にも初期に近い緩衝性を維持します。
適度な柔軟性を持ち、弾力性にも優れます。

Pボード

株式会社JSPの新技術によって開発されたポリプロピレン板状発泡体で、永久帯電防止機能を追加した高機能製品です。
輸送中の摩擦などで発生する静電気を永久的に防止し、繰り返し洗浄や強い摩擦を受けても機能が低下しません。
ハーフカットを入れることで、容易にコの字型やL字型にすることが可能です。
主な用途に、一般底(テープ止め)、通函、仕切り材に使われています。

エフセル

古河電気工業株式会社の押し出しガス発泡技術による無架橋低発泡ポリプロピレンシートです。
なめらかでソフトタッチな表面性、軽量、各種印刷性、超音波融着、リベット止めなどの加工性のよさから、文具ファイルの表紙やボックス、通函、仕切り材などに使用されています。
炭酸ガス発泡のため、衛生的で無害な環境にやさしい素材です。
また、ほぼ100%ポリプロピレン無架橋発泡なので、リサイクルが可能です。

ゴム、ウレタン、ポリオレフィン製品なら、千代田ゴムにおまかせください。

03-3254-2711
03-3251-2710

お問い合わせ